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2012年01月26日(Thu)

[CRF] Raleigh Carlton-F その1「購入の計画と理由」

Raleigh Carlton-F

実はあんまり楽しくなかったcannondale R2000

 失業による生活苦から、フル105に換装したばかりのロードレーサーを失ってもう2年ほど。とはいえ、それまで所有していたcannondale R2000 (CAAD4) はアルミフレームのかなり硬い乗り味。ある程度のパワーがないと、その魅力には到底辿りつけないシロモノです。なので、ずいぶんあれこれとパーツの組み換えを行って来ましたが、最後まで「よくわからない」自転車であったことも事実です。

 なんというか、高揚感が無い。要するに、乗っていて楽しくない。そりゃあ、踏めば踏んだなりに進むし、下りでも全然怖くない。でも、それだけ。なんの特徴があるわけでもなし、ただ先へ進むだけ。

 これはつまり、私の非力さに起因するものだと思います。やはりハイスペックなフレームには、ハイスペックな乗り手が欠かせないという事なのかもしれません。もっともっと踏める力が自分にあれば、このフレームの魅力に取り憑かれていたことでしょう。

 例えて言うならば、エンジンブローして、新たなエンジンに換装した後、実はレッドゾーンを偽装して、まったくパワーバンドに入らない状態のまましばらく乗せられていた藤原拓海とAE86みたいな状態?(わかりにくいか?) パワーバンドに入ればものすごい性能を発揮するんでしょうけれど、肝心のエンジン(=ヲレ)がダメダメなので、本領を発揮できないと。

ハイスペックではなく、乗り手にやさしいフレームが欲しい

 てことで、

 R2000を手放した後、また新たにロードレーサーが欲しい。

 という欲求は、実は無かったりします。これはあくまでも「ハイエンドなフレーム」に限っての話。なにせ今時のそういうハイエンドは、高いしデリケートだし盗難被害多いし、結局乗らなくなるのが目に見えてる。

 そう、もっと軽快に、非力な自分でも楽しいロードレーサーなら欲しい。気軽に足として駆り出せて、日常を共にしてくれるような…。

 こうなるともう、スチールフレームしか無いわけで。

 スチールフレームには、私が知る所で「クロームモリブデン鋼」「マンガンモリブデン鋼」辺りが有名なようです。

 どちらでもいいのですが、これが市販となると結構すぐに絞られてしまいます。その中でも、いいスチールを使用していて、好みにあったコンポーネントで構成されているロードレーサーとなると、自分には1種しか見当たりません。

そこでRaleigh Carlton-F

 それが、Raleigh Carlton-F 2012年モデル。その特徴として、

  • フレームは“レイノルズ631”というマンガンモリブデン鋼*1
  • フォークはカーボン
  • クランクはコンパクトクランク(50T×34T)
  • クランク長は165mm(480mm)
  • ハンドル幅400mm
  • メインコンポーネントはSHIMANO 105
  • 車体重量 9.0kg(ペダル除く)
  • 税込価格 136,500円

 これだけのスペックでこの価格はちょっとありえないです。105だけでも5万くらいしませんかね。

Raleighのこだわり

 Raleighは面白くて、ロードレーサー全車種コンパクトクランクなんですよね。

 そして、日本で販売されているフレームは、日本人に合わせてディメンションを変えているのだそうです(トップチューブが短め)。それに合わせて、小さいフレームはクランク長が165mmと短いものが採用されています。

 Bianchiでもクロームモリブデン鋼でロードレーサーが出ています。価格もほとんど同じくらいの132,300円。ですが、どこでお金がかかっているのか、メインコンポーネントがTiagraなんですよねー。逆に言えばそれだけRaleighのコストパフォーマンスが高いということかもしれません。わかりませんが。

 Raleigh RSW Special(以下、RSP)なんか、買う時にハンドル変えたりクランク変えたりと、余計な資金がかかってましたけど、Carlton-Fは撮って出し状態ですぐ乗れる*2。ハンドルもこのままでいいでしょうし、ステムも480mmフレームは80mmと短めのものがついているし、クランクは165mmだし、コンパクトクランクだし。(強いて言えば、手に入れたらハンドルをDIXNA J-FITにしたいかも。あと、リア30Tにも興味あり。)

 ステムがスレッドでなくアヘッドなのは、時代の流れなのでしょうね。シルエットとしてはスレッドが好きですが、強度を考えると断然アヘッド。これもナイスなチョイス。しかもオーバーサイズ。スレッドなRSPは、時折上りでぐいぐい引っ張るとギシギシ言いますからね。

(私の)Raleigh“への”こだわり

 Raleighの自転車は、ホントに「自転車」と「乗る人間」のことをわかってる人が開発してる感じがして、好感が持てます。

 例えば、RSPのFディレイラーのオフセット*3。私はこれを見た時、「うわ、ホントにやってる!」と思ったものです。

 これは振り返ることAMANDAで20インチの折り畳み自転車をオーダーした時のこと。タイヤが20インチでFクランクにはロードの3段を選択したのです。ところが、小径車というのはハンガー下がりが高めに出来てます。つまり、チェーンは後輪へ行くほど、700Cよりも位置が下がっていくわけなのです。

 これになんの問題があるのかというと、Fをインナーへ、Rをトップ近くへ持って行くと、チェーンがFディレイラーの後端に触れてしまうのです。まぁ普通、インナートップというのはチェーンラインがクロスするのでやらないというのがセオリーなのですが、どうにも気持ちが悪い。このAMANDAの時は、リアはローから3枚までしか使えませんでした。

 これを防ぐためには、Fディレイラーを、BBを中心にやや後ろにオフセットさせることが必要なのです。しかしAMANDAではビルダーの千葉さんもこのことに気づいていなかった*4ようで、もう後の祭り。

 結局、「小径車にはFディレイラーはオフセットさせるのは必須」という反省点だけが残っていたわけなのです。

 それをなんとRaleighという市販車がやっている。これは自転車というものをわかっている人が設計しているに違いない。

 そして手に入れたRSPの素晴らしさに、私はRaleighというブランドへのこだわりを持つようになったのです。まさに「かゆいところに手が届く」自転車。コンセプトを受け持った新家工業の力も大きいでしょう。

だからCarlton−Fに間違いはないと確信する

(ここからは勝手な推測をします。)
 そんなRaleighのスチールフレームのロードレーサー。もちろん、スチールでも高剛性を持ったフレームを作ることは可能です。でもこのCarlton−Fは間違いなく乗り手にやさしいフレームだと思うのです。

 それは、コンパクトクランクの採用にあります。通常のロードクランクは53T ×39Tという歯数のチェーンリングがついています。が、大径ホイールの700Cでこの歯数は、はっきり言ってプロスペックです。私のような貧脚の素人には重すぎて話しになりません*5

 SHIMANOもその辺をわかっているのか、50T×34Tという歯数のコンパクトクランクを出してきました。つまり、このクランクを採用しているということは、Carlton−Fはレース志向ではなく、ホビーまたはトレーニング志向の自転車であると推測できるわけです。

 よって、フレームの乗り味も間違いなく乗り手に負担のかからない作りになっているはず。

 だからこそ、興味が尽きない。乗ってみたいと思わせる魅力を感じるのです。

ところがすでに在庫無し!(2012年1月現在)

 てことで、とりあえず様子をうかがうために行きつけのサイクルショップに在庫状況を聞いてみたところ、なんともう、店舗にもメーカーにも在庫は無いと言われてしまいました。

 えええ!!!

 RSPを買った時は、注文してから納車まで1週間無かったから安心していたんですが、完全に手遅れ。急いでネットであちこち問い合わせてみるものの、どこにも無し。ホントに無し。どんだけ売れとんねん。というより、そんなに作ってないんだろうなぁ。

 残る手はそのショップに予約を入れて、納車予定が3月以降という手を選ぶしか無い。

 うーむ。今予約しても、3月には気が変わってるとまずい。今すぐ買うか、その3月にどこかのショップで何となく売ってるのを発見するしか…。

 市販車が無理ならオーダーなんですが、どうも最近オーダーすることに抵抗を感じてましてね。というのも、RSPを買う時に同様の自転車をオーダー出来ないかと、ラバネロとLEVELにメールしたんですが、どちらもなしのつぶて。完全にシカトされちゃったんです。んでもうなんか、「オーダーつったって、そういう対応されちゃったらこっちはなんにも出来ない」と、完全に意気消沈。それ以来、基本的には市販車派なのです。

 以前オーダーして、とても良くしてくれた、AMANDAの千葉さんはとても忙しいみたいですし…。今は不明ですが、2年ほど前はバックオーダーが1年以上*6で新規オーダーは受け付けていないとか言ってましたしねぇ。

 てな感じですので、オーダーするならPanasonic POS*7以外は考えられない。けど、いろいろやってるとやっぱり予算オーバー。

 ま、完全に八方塞がり。残った手は「予約して3月まで待つ」以外に無くなってしまいました。

さぁて、どうするよ? えっ? アルミフレーム?

 そんな矢先、「のりりん」という漫画を読んでいたら「最近のアルミはとても良い」と書いてありまして、そうか、アルミならcannondaleだな。とか、ワケのわからないことを考えだしてしまい、また検討を始めてしまいました。

 そこでわかったこと。今のアルミは昔のとは違っていて、下手にカーボンを買うより良いものがあったりするらしい。

 価格を考えると、CAAD8のTiagraですかな。しかし、どうせパーツを変えるのなら、もっと安いSORAでも良いわけだ。

 ああ弱ったよ!(笑)

 ここでふと気づいた。

 そうだ、フレームサイズどうしよう。

ヲレには460mmのフレームなんだよおい

 以前乗っていたcannondale R2000は480mmでした。これでも良いのですが、シートピラーにはどうしてもRIXEN & KAULのエクステンダーを付けたいと。しかし、480mmでは付かないのです。そうなると、460mm?

 そんなサイズあったっけ? と、探してみるも、cannondaleでは無いことが判明。そうか、そういう縁か。

 ちなみに、AMANDA 700Cは450mm。これくらいでもちょうどいい。てことは、やっぱり460mmか。

 そしてまたふと思い出した。

 そういえば、行きつけのショップにメールした時に、古いので良ければCarlton-Fの在庫があるって言ってた。それが確か460mmだった。2010年モデルらしい。

 気になるのが、

  • レイノルズ631ではなく、クロモリ。
  • 105ではなく、Tiagra。
  • 色がメイプルレッドという、明るめの赤っぽい色。

 まぁ、クロモリでもいっか。最初はそう言ってたんだから。
 まぁ、Tiagraでもいっか。レースに出るわけでもないんだし。Raleigh RSW SpecialなんかSORAだし。
 まぁ、赤っぽい色もたまにはいいか。妻のRaleigh Club Specialと同系色だしな。

 みたいになってきた。(笑)

実物を見る(2012年1月26日木曜日)

 ということで、実物を見てみた。さすがに2年もお店で眠っていたので、ホコリまみれかと思ったけど、しっかりと手入れがされていて綺麗。しかも定価の3割引以上でいいということらしい。お買い得。実際この2年で価格は変わらないにも関わらず、フレームはレイノルズになり、コンポーネントはフル105になった。だからこれくらい価格が下がらないと購買意欲は出てこない。でも、クロモリだからそうそう陳腐化しないのがいいよね。パーツは順次必要ならばアップグレードして行けばいい。ま、Tiagra 9Sでも十分なんだけどね。やるならホイールからかな?

 気づくと防犯登録の書類を書いていた。(笑)

 こうして我が家にやってきたニューフェース君が仲間入りを果たしたのです。

 写真とスペック、レビューについては追々。

*1 詳しくないのですが、どうもネットを見ていると“レイノルズ631”でもクロームモリブデン鋼とマンガンモリブデン鋼の2種があるみたい? Raleighではマンガンモリブデン鋼のレイノルズ631を採用しているようです。

*2 結局、後からハンドルとステムは交換してしまった。でも、これは体がなまっていたのもある。体がもう少し出来てくれば、ステムは元に戻せるかもしれない。

*3 詳細はRSPのページにて。

*4 そもそもAMANDAさんにオーダーするような人は健脚が多くて、私みたいに20インチタイヤでフロント3段なんて仕込む奴ぁいなかったのでしょう。

*5 cannondalr R600を買った頃なんて、江戸川CRを走行中、軽い向かい風というだけで、インナーローでも心拍が上がりまくっていた…なんてことがあるくらい。

*6 私がオーダーした頃は、だいたい2ヶ月くらいでした。

*7 ここの納期はなんと2週間!!!


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STRiDA LT (Primo Comet 16inch 1.35 HE 37-305) : 未計測

Raleigh RSW Special (Primo comet 20inch 1.35 HE 37-406) : 1450mm

BROMPTON S2L (SCHWALBE KOJAK 16inch 1 1/4 WO 32-349) : 1280mm

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