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2001年09月22日(Sat)

[ツーレポ] 「麦草峠アタック2001」with AMANDA FASTRUNNER GT その1

JR鉄道最高地点にて

はじめに。

 昨年、初めての参加となった、BDサイクリングクラブ主催(と書くとちょっと大げさな感じ)麦草峠ヒルクライム。滅多にない、泊まりがけのオフラインミーティングだけに、いろいろと楽しい出来事が目白押しでした。

 そして今年もその季節がやってきました。さっそく参加表明。しかもこちらは、前日に現地へ向かうという、万全の体制で臨んでしまいました。(^^;

 今回の参加者は、多すぎて不明。(笑) 記憶のある人だけ、レポートに書く…ということでご勘弁を。

 前日は、同じく前泊したミキさんと飲んだりして過ごしました。天気は雨。気温も低く、明日の予報の晴れに、本当になるんだろうか。そんな不安が…。

 さて、これから3日間。楽しく過ごせると良いな…ってことで、レポートスタート!

前日

 午前中で仕事を切り上げ、職場からそのまま近くの地下鉄へ潜り込む。すでに外は今にも雨が降りそうな雲。まぁ今日はしょうがない。明日から晴れるんだから、いいだろう。

 新宿到着。外はもう雨になっている。自走しないで良かった。窓口でチケットを購入。指定席が空いているというので、念のためにそれにした。ここから茅野まで約2時間。適当に眠りこける。

 茅野到着。こちらも雨。まいったね。宿泊のホテルまでは、歩いて10分足らずなのだけど、この雨なのでいかんともしがたい。短い距離だからイヤだったけど、タクシーを使った。

 同じホテルに宿泊予定のミキさんに、伝言を頼もうと、フロントに告げると、「その方の宿泊予約は入っておりませんが…」と言われてしまった。慌ててミキさんに連絡を入れ、ホテルに間違いがないことを確認し、すぐに空いている部屋を押さえてもらった。

 こうして何とかミキさんと落ち合い、近くの飲み屋で乾杯となった。しかし表は雨天。しかも寒い。心なしかビールも味気ない。

 部屋に戻り、明日は晴れることを祈りつつ就寝。あーもう、ホテルの枕ってなんでこんなに高いんだ。

雨の茅野駅
雨の茅野駅

絶好の天気

 朝。目が覚める。窓からは、思わず灰になってしまいそうなくらいの強い日差しが入り込んでいた。やった。これだよ。こーじゃなくちゃ! 飛び起きてそそくさと用意。窓を開けると、空気は冷たい。こういう天気は大好き。自転車は、輪行状態だったので、8時半にチェックアウトをして、外で組み上げる。

 ミキさんと9時にホテルを出発。寒い。なんだか、すげーさみー。(>▽<) とにかく駅へ行ってしまおう。ということで、走り出す。ところが、すぐに後ろにいたはずのミキさんの姿が見えなくなってしまった。そういえば、薬局がどうのこうのって言っていたから、道を外れたのかも? と、こちらはそのまま茅野駅へ。ところが、いくら待てどもミキさんの姿が見えない。待っていると携帯が鳴った。どうやら、駅の反対側にいるらしい。昨年はこちら側で待ち合わせたので、きっとこっちだと説明するも、両側にいて、どちらに来ても大丈夫なようにしておきましょう…ってことで、そのまま待つことに。

 するとやはりおのさん一行はこちら側へ出てきた。この後、ミキさん達も合流して、全員勢揃い。各自自転車の用意をして、一通り自己紹介。

 9時40分くらいだったかな、いよいよ麦草峠アタック2001のスタート。

茅野駅前
茅野駅前

上れ上れ〜。

 走り出してすぐのコンビニで買い出し。補給食や飲み物を用意して、再スタート。

 しばらくして、昨年、吉田@BD-3さん(以下、吉田さん)が引き上げを考えたというコンビニを通過。しかし今年の吉田さんはひと味違う。先頭の方で、軽快にペダルを回している。しかも、なんだか楽しそうだ。この一年で、きっとこっそりとトレーニングを重ねていたに違いない…?

 今回は大所帯なので、どこに誰がいるのかよくわからない。私は須藤さん、ミキさんらと最後尾について、のんびり上る。ゲートまではペースを乱さずに行こうという、ミキさんの作戦(?)に乗った形となった。

 ときどき列は縦に長くなるものの、誰も大きくちぎれることなく、良いペースで進む。こちらは昨年を思い出しつつ、「ここで雨が降ってきて、雨具を着込んだんだよなぁ」なんてあちこちでいろんな思いにふける。

上りちう。がんばれー。
上りちう。がんばれー。

フリー走行、アタック開始!

 そして一行は、冬期閉鎖用のゲートに到着。しばし休憩の後、ここからフリー走行となる。

 ミキさんとおのさんがいきなりアタックをかけた。離されたらダメだ。そう思ってこちらもダンシングで上るが、差はどんどんと広がる。それどころか、後ろから、かぜはるかさんを始め、数人の人にどんどん抜かれてしまった。あ〜、みんな速いなぁ。

 これ以上ペースが上がらないようなので、無理をしないで行く。先に見えるおのさん、かぜはるかさん連合の姿は見失わないようにしよう。そうは思っていても、どんどんと姿が小さくなっていく。結局、ほとんど一人旅状態。(^^; まっ、しょうがない。

 息は上がり、思ったように上れない。峠はいつも、上り初めてしばらくすると、脚が上りに慣れていくのだけど、今日はなんだかダメだ。やっぱ、荷物が重いせいか? それとも最近走りをさぼっていたせいか? まぁ、あれこれ考えても始まらない。なんだかんだ言ってもこれが私の実力なんだから。

 しばらく一人で上っていくと、先方でかぜはるかさんが止まっている。寒いからということで、何か着込んでいた。そのままパスしていく。

 上りが少し緩やかになった。もうすぐ頂上か。少しペースを上げる。先に誰かいるも、その人もやはりペースを上げたらしく、全然追いつかない。

上りの最中。
上りの最中。かろうじて撮影しました。良い天気でしょ?

頂上到着

 そんなこんなで、13:45位に麦草フィッテに到着。私はそのままその前を通過し、一人頂上の標識へ向かう。するとおのさん誰か(わかりませんでした)が下ってきた。きっと上で撮影してきたんだろうな。

 頂上の標識の下で、自転車を置いて撮影。するとすぐにかぜはるかさん、と、マツダさん(?)が来たので、記念撮影し合う。

 フィッテに戻ると、すでに数人が上がってきていた。少し撮影をして、下の様子を見に行く。しかし、そんなに下ることなく、最後尾のおのさん(この人もまた下っていたようだ)にたどり着いた。ありゃ、みんないいペースじゃないか。(^^)

 14時10分、みんなで記念撮影。すぐに山小屋へ潜り込む。みんな暖かいものを注文したけど、私はまだ補給食にと買ったおにぎりが三つも残っていたので、それだけにした。ちょっぴり寂しい瞬間。

頂上にて。

頂上にて。
頂上にて。

ダウンヒルしましょ♪

 これから峠を下る。寒さ対策のため、ほとんどの人が、完全防備な姿になった。

 こちらは今回は去年と違い、フレームには信頼がある。ただ、トップギアが足りないので、スピードは伸びない。とはいえ、700Cの利点か、その重量故か、ペダルを止めて下っていても、ぐんぐん加速していく。少し減速して前との間を空け、ペダルは止めたまま上体を伏せると、あっという間に前に追いつく。

 しばしの官能に酔いしれ、松原湖へ。下りきっていない人たちを待つ。すると、ミキさんから、にちさんが転倒したと連絡が入る。しばらくしてミキさんとにちさんが下りてきた。幸いにも、本人と自転車には大きなダメージが無く、まさに不幸中の幸い。

 ここで、宿まで輪行組と自走組に別れることになった。私は輪行が面倒だったのと、もう少し走りたかったので、自走組に入った。距離も20kmくらいだというし、たいしたことは無いだろう。そう思っていたのだ。  残ったのは、おのさん、ミキさん、keiさん、須藤さん、そして私。

天国への坂!?

 走り出してしばらく。旧道へ逸れることになった。野辺山へ向かうための、エスケープルートらしい。私は道がわからないので、みんな任せ。まぁ、行ってみましょうやってことで走り出す。

 すると、目の前に壁が現れた。いや、よく見ると道だ。(笑) でも、これ、どう見ても斜度は10%どころじゃないぞ。いやまぁ、実際には何%あるのかわからないけど、AMANDAのインナー(20T)×ロー(25T)でも、ペダルをギシギシ言わせないと上れない。これはさすがに麦草のあとではキツい。

 道はすぐに終わるだろう。それを期待して、みんなで上る。しかし「傾斜がキツい」だけではなく、その「すぐに終わるだろう」という油断が、さらに上りをキツくさせていた。

 目の先に上りのピークらしきものが見える。そこへやーっとたどり着く。しかし、その先はまた上り。傾斜も一定していない箇所もあり、上って少し平坦…が連続するようなところもあった。

 ミキさんは何事もないように、とてつもない速度で上っていく。しかし、傾斜が緩やかになったところで止まった。ああ、あそこまで行けば少し休めるかも。力を振り絞って、止まっているミキさんに追いつく……かと思った瞬間、ミキさんはまた走り始めてしまった。

 ミキさん……………。(; ;)

 残りのみんなは、ほぼだんご状態で固まっていたので、止まれば置いて行かれてしまう。そんな強迫観念だけが今の自分の原動力となっていた。早く終われ、早く終われ、それだけを考える。誰も止まろうとはしない。

 いつまでたっても終わりがない。思わず「この坂は天国まで続いてるのか」と口にする。しかし、本当にそんな坂などあるわけがない。

 気持ちが飛び始めた頃、ようやく上りは終わりを迎えた。

 道は右と左に分かれている。左は下り、右はまた少し上っているようだ。

 いったん下って、また少し上るか、それとも、この標高を維持しつつ、多少のアップダウンを走るか。そんな選択を迫られた。でも、下ってしまえばまた上るだけ。下れば体は冷える。ここはこの調子を維持しつつ進みたい。検討の結果、右へ進むことになった。

野辺山到着

 しかし、この選択は間違っていなかった。走り初めはちょっぴり上ったけれど、あとはほとんど平坦。道は下っていたのか、追い風があったのか、それほど踏み込まなくてもぐんぐん速度が伸びた。

 国道141号線に出る。野辺山駅はもう目と鼻の先だ。

 やった…。

 目の前に見えた野辺山駅を前にして、思わず右手を高く上げる。なんなんだ、この麦草以上の達成感は。いや、この前に麦草を走っていたからこその達成感なのだろうと思うのだけど、全身がぞくぞくしてきた。

 買い物を済ませ、宿に着き、脱力感とともに、あの達成感を反芻する。あのひとときは何だったんだろう。今思い返すと、まるであれは夢だったのではないか。自分自身で、あれが事実だったということを、なかなか受け入れられない。そんな不思議な感覚に包まれる。

 宿で、輪行で宿に来たみんなに何があったのかを話す。ホッとする人、挑戦したそうな顔をしていた人、反応は様々だった。

 この後は、こっつぁんちの美味しい夕食と、野辺山駅近くの「野辺山荘」という民宿での温泉。そして宿での楽しい語らいの一時で騒がしく暮れていった。

走行距離 70.97km
走行時間 5h18m
平均時速 13.3km/h
最高速度 67.9km/h


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