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2000年11月25日(Sat)

[BromptonL3] Brompton L3 その1「初めに…」

全景
2000年11月25日〜現在

ご注意

 このBROMPTON L3という自転車は、台湾のNEO BIKEというメーカーによるOEMです。オリジナルの英国BROMPTONとは、乗り味、精度ともに別物と思ってお読みください。

 また、このL3というBROMPTONは現在では入手不可能です。

「初めに…」そして「インプレッション」

クランク周り  BROMPTON…。

 初めて見たのは、すでにいつの頃やら記憶にありませんが、何かと頭をかすめていく折り畳み自転車。それがこのBROMPTONでした。

 ある日、BD サイクリングクラブメーリングリストにて、この自転車で、直江津まで行った強者がいることを知りました。すごい、どんな人だろう、そう思って、その人のwebに訪れたのが、山永さんとの出会いです。

 ここで初めて、私はBROMPTONの可能性というものに気づき始めたわけなんですが、でも、しょせんはちゃちな折り畳み自転車。私の欲求を満たすものではないだろう。そういう思いこみの元、購入リストにはいることは一向になく、人のBROMPTONにも目もくれずにおりました。

 しかし、ある日の横浜ポタにおいて、とうとう「なんだか面白そう」と感じることになり…。

 さらに2000年11月4日に行われた浜松オフラインミーティングでの、おだあさん所有のプリコメBROMPTONの走りの軽さで、とうとう崖っぷちに。そして日々繰り返される、山永さんのBBSでのエヴァンジェリスト達の洗脳によって、とうとう「よーし、そこまで言うなら、BROMPTONが本当に面白く、楽しい自転車なのか、実際に買って検証してやろうじゃないか!」というところまで追いつめられてしまったのでありました。

 ということで、今回の購入理由は、ただ一つ、「BROMPTONの可能性と、娯楽性に関する検証」であります。正直言って、私がこれを買ったところで、利用目的はとりたてて無いし、通勤に使おうと言っても、通勤時は大切なフィットネスタイムであり、ママチャリポジションでてれてれ走っている場合でもないのです。

 果たして私とBROMPTONの生活はどうなりますか。何かを目覚めさせてくれるような結果が訪れるのでしょうか。

購入にあたり…

東京ビッグサイトにて  BROMPTONには現在三種類のラインアップがあります。まぁ、ここで細かい説明は省きますが、私としては、とにかく、一番安いタイプしか考えてませんでした。何せ、お金がない。今回の資金は、次期ツーリング車のパーツ代を横流ししており、実際、シャレになってません。(笑)

 また、「ママチャリポジション」「低重心のため、積載性が良い」ことなどから、近所のお買い物自転車でいいという割り切りもあったので、高いのを買ってもしょうがありません。

 しかし、それでも定価67,000円。消費税を入れたら7万円です。高い。そこでwebをあちこちあたってみたところ、CYCLE SERVICE OHYAMAさんで、かなり値引いていることを発見。しばらく悩んでみたものの、結局ここで決着が付きました。メールの対応がすこぶる良かったのが決定打。

 納車の時、トップチューブに傷があることを宣言され、それをネタに値引きに入ると、さらに3,000円引いてくれるという話に。じゃ、その分を、サイクルコンピュータも買いますから、安くしてくださいって言ったら、「なら、このサイクルコンピュータをお付けするということでどうでしょう?」ときた。うおお! そりゃ思い切り太っ腹! いよっ、この男前!

 と口にしたかどうかはどうでもいいとして、結果、めちゃめちゃ安く手にすることができました。

 店員さんは若い人が多いけど、とても対応が良くて、好印象。おすすめですよ。

 カラーは、最初、珍しいピンクを狙っていましたが、OHYAMAさんで在庫がないこと、以前に上野クラシックで見たそれは、他の色と違い、ものすごく仕上げが雑だったことがネックとなり、結局、第二候補の赤になりました。もう一つのカラーである緑は、すでにしゅなみさんが持っているし、しゅなみさんは人と同じ自転車を持つのをとても嫌がる人なので、候補から脱落。

 まぁ、今度の緑は、ハンドルピラー部も緑になっちゃって、なんだか軍用車みたいな風にも見えるので、元からパスするつもりでいましたが…。

第一印象

レインボーブリッジを絡めて  とりあえず、CYCLE SERVICE OHYAMAさん(千葉県松戸市常盤平)から水戸街道を使って上野、秋葉原へ。そして自宅まで、自走して帰って参りました。距離はおよそ30kmちょっと。

 いやぁ、まぁ見た目の通りのママチャリポジションですから、せいぜい一日頑張っても50kmくらいがいいところでしょうか。路面からの衝撃は、結構きます。乗り味は硬いですね。エラストマのサスペンションがどの程度効いているのかわかりませんが、この衝撃は、そのポジションからみても腰に影響が来そうです。…なんてことを書いても、そりゃしょうがない。こういう自転車なんだから。なのでどうでも良し。ショップで空気を入れすぎたのかな? と思ってみても、英式バルブは圧の計りようがないのでわかりません。仏式で16インチのチューブって無いのかな?

 しかしまぁ、この平和なポジションはどうでしょうか。周りの景色はよく目に入ってくるし、少々の荷物が入ったデイパックを背負っていても、背中に密着しているわけじゃないので、そんなに気持ち悪くなりません。とはいえ、少しでも腰の負担を減らすためには、荷物は自転車に預ける方が賢明。

 というわけで、上野クラシックにて純正のアクセサリをいろいろ見てみましたが、なんだこりゃ、アクセサリが高すぎる!

 バッグは一番安くて4,000円。それを付けるためのアタッチメント類が全部で12,000円!! 人をバカにしてないか? ふざけんな、こんなの買えるか! ということで、購入は見送り。しょうがなく、STUMPJUMPER FSにつけていたリクセンカウルのアダプタを移植して、お茶を濁している状態です。でもどうなんでしょう、アタッチメント類は今後も買わないかも? ツーリングパニアとかが気に入っていたんですが、高すぎですね。でも、いつかは買っちゃうのかな〜。(>_<)

 スタイリングは、改めてみてみるとなかなか美しいですね。とくに、付いていない荷台が幸いしてか、ずいぶんとスッキリした印象です。重心が低いのも、スタイルを美しくしている理由の一つかもしれません。

走りはどう?

コンテナ船と  走り自体は、とにかく「踏み出しが重い」ことが上げられます。これは内装ギアやBBのフリクションの大きさに加え、このポジションもそう感じさせているのかもしれません。一番軽くしたギアでさえも、最初のひと踏みがしんどいです。そしてこの踏みの重さは、そのまま膝を直撃します。納車時の30kmでさえも、後半は膝が重苦しくなりました。

 これを回避するには二つ。一つは「膝に負担がかかるほどのペースアップをしないこと」そしてもう一つは「ギア比の見直し」があげられます。まぁ、ここは一つ、ギア比の見直しをするしかないでしょう。

 それはそれとして、とにかくポジションが高いので、BROMPTON独自の乗り方を模索しないとなりません。平地は良いとして、ちょっとした上りや、向かい風に対しては、やはり上体を落として(上半身を、ハンドルに覆い被さるように固定して)踏むしかありません。この時って、端から見たら凄く不格好なんでしょうね。(苦笑)

 それにしても、このポジションを体感することで、他の自転車の普段のペダリングで、どれほどに上半身の恩恵を受けているのかがよーくわかりました。

 小径車故のふらふら感は、このBROMPTONにも多少はあります。しかしそれは乗っているうちに慣れてしまいます。この“慣れる”は、体が慣れるというものではなく、『ふらふらしない走り方が出来るようになる』という意味での“慣れ”です。しばらくすると、それらが「軽快感」を生みだし、楽しい操作性となるようです。

L3はコロコロ不可能

南極観測船「宗谷」と  BROMPTONの特徴として、車体に小さな車輪が付いていて、畳んだ後に転がして運べるというのがありますが、私が買ったL3に関しては、車輪は付いているものの、転がすにはいろいろと問題が多そうです。

 他のBROMPTONには荷台が付いており、その分、折り畳んだときの地上高が稼げるのですが、それが無いL3では、畳んだ状態で前輪が地面に接地してしまい、事実上転がすのは不可能なのです。ここは非常にがっかり。荷台を付ける以外、逃げ道はなさそうです。ちなみに後付けの荷台は8,500円もします。ざけんなよ! ああもう、転がせないんじゃ、BROMPTONを買った意味が…。(泣)

 上手くいくかどうかわかりませんが、付いている車輪を、インラインスケートなどに使われるものに換えることで、高さを稼ぐと上手くいくかもしれません。しかし、これをしてしまうと、ペダリングの際にかかとが車輪に当たってしまうという不具合が発生します。小さいものを使えば回避できるのでしょうが、それじゃ結局地上高は稼げないので、意味が無くなるかも?

 ここは、今後いろいろやってみてアップデートしていきます。

気になるところ

荒川にて  下の方で「BROMPTONに剛性とか精度とか、高速時の安全性とかを求めるのは、すでにお門違いなのかもしれません」と、統括してはいるものの、とりあえず書くべきことは書いておきます。(^_^;

 やっぱり…というか、これはしょうがないんでしょうが、どうもちゃちです。おもちゃみたい。この印象って、UK BROMPTONだと少しは改善されるのかな?

 想像していた以上に剛性はありました(見くびりすぎ?)が、すぐに緩むピボット部などは閉口。乗り味がなんだかグニャグニャしてきたら、要チェックですね。にしても、こんな所が緩むなんて、PL法とか、台湾には無いんかな。(知らないけど)

 あと、「長く乗るのに根気がいる」ようです。そもそも長く乗っちゃいけないのかもしれませんが、だんだん飽きてくるんですよね。これってやっぱりポジションかなぁ? アマンダやロードに乗っているときのような「ワクワク」感が無いんです。さらに上りにさしかかると、ただ辛いだけで、征服欲もまったく無し。力を入れられないし、ギアは重い。BROMPTONという自転車は、「飽きたら輪行せよ」が正しいのかも? 一日中サドルに跨っているようなシチュエーションなら、違う自転車にするべきなんでしょうね。

 また、ポジションのせいなのか、とてもとても膝に負担がかかります。3日ほど連続で乗ってみたところ、かなり膝が重苦しくなっています。よくよく確認してみると、力の入り方がなんだか変。例えると普通に立った状態で、『右足のかかとを上げ、そのまま右足のつま先を前にスライドさせたときの膝の力の掛かり具合』のようなペダリングをしてるんです。どうも膝周りが窮屈。

 そこで、サドルを若干低めにし、後退させ、さらにハンドルを前に少し倒すことで少しでも上半身の力を使えるように変更してみました。

購入初日の統括「信頼性に欠けるブレーキとレバー」

 乗り物にとって、止まるということは進むこと以上に大切なことでありますが、ことBROMPTONにとってはそれはまったく当てはまらないようです。止まることは止まるんですが、とにかく強靱な握力を必要とします。ブレーキキャリパーも精度というものはほとんど無く、その“ぐにゃ”っとしたタッチと相まって、かなり最悪です。レバーに至っては、何とプラスチック製。なめとんのかワレ! という罵声はとりあえず抑えて、これって使用者に対して「死ね」と言っているようなものですよね。

 当面、「止まれないような速度は出さない」ように気を付けるつもりです。ゆっくり走っているなら、結構止まれます。(^^;

 まぁ、この自転車自体、ペダルをガンガン回してかっ飛ばすような乗り物じゃありません。そうですね、せいぜい最高時速は20km/hくらいに止めておいて、たらたら走るのが本来の使用方法なんでしょう。BROMPTONに剛性とか精度とか、高速時の安全性とかを求めるのは、すでにお門違いなのかもしれません。逆に言うと、その辺を何とかしようと世に出てきたのがUK BROMPTONなのかもしれないですね。価格は倍になってしまいましたが…。

 畳んだときの小ささ、車輪による移動のしやすさ、楽な乗車ポジション。この自転車には、相応しい乗り方と、そして相応しい乗り場所というものがあるのだと思います。

 もう少しあちこち走ってみると、また考えも変わってくるのかもしれませんね。


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STRiDA LT (Primo Comet 16inch 1.35 HE 37-305) : 未計測

Raleigh RSW Special (Primo comet 20inch 1.35 HE 37-406) : 1450mm

BROMPTON S2L (SCHWALBE KOJAK 16inch 1 1/4 WO 32-349) : 1280mm

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