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2000年11月04日(Sat)

[ツーレポ] 「自転ちい 浜松オフ」with KLEIN MANTRA COMP

KLEIN MANTRA COMPとお別れの日

はじめに。

 BROMPTON(ブロンプトン)乗りの人がよく訪れている、山永先生のwebページにて、「常連のメンツで一度どこかで集合したいね」という会話が出てから、早、幾年月。結局、山永先生が幹事となり、BROMPTON owner's meeting(仮名)が開催されることになりました。私はBROMPTONを持っていませんが、このミーティングに参加されるnassanさんに、私のKLEIN MANTRA COMPを手渡すという、大義名文の下、部外者にもかかわらず、押しかけ参加を決め込みました。

番外編:前日「意地と執念のバス輪行」

 浜松までは高速バスを選ぶことにした。何せこれが一番安い。

 とりあえず、適当な時間に出ればいいやってことで、午前l0時に家を出てみる。バスの時刻は未確認。だってwebの時刻表って見にくいんだもん。ワケわかんない。

 久しぶりのMANTRA、最近はサス無しばかりだったから、やっぱりフワフワの乗り心地に感じる。サルーンカーみたいだ。

 もう少しで東京駅という所で、何かおかしな雰囲気に気付いた。行く先の道が通行止めがされている上に、上空はヘリがウヨウヨ…。何か事故でもあったか? そう思いつつ進んで行くと、何と巨人軍の優勝パレードで完全に中央通りがふさがれている。何てこった、これじゃ東京駅には行けないじゃないか。とにかく大きな交差点がある所を探す。そこで警察官に通してもらい、やっと中央通りを突破。でも、高速バス乗り場がわからずに、右往左往。いきなり難関が次々と…。

 着いた。ここがバス輪行を認めないので有名なJRの高速バスだ。しかし、場合によっては乗せてくれることもあるという。ということで、ダメモトでチケットを買って、乗り場へ行ってみる。

 さっそく係の人に捕まり、「これは自転車ですか?」と聞かれる。「そうです」と応えると、一通り説明がなされた。でもその後、『基本的にダメ』なのだけど、運転手と相談してみてくれるという。それでダメなら払い戻しとなる。おお、いい対応じゃないか。これでダメならこちらも諦めがつくというもの。

「ところで、どちらへ?」

「浜松駅へ行きたいんです」

 係員、一瞬絶句。

「は…浜松行きは16時40分ですよ?」

 時刻は11時を過ぎたところ。驚くのも無理はない。でもこれも、なんだかんだで最後のいい思い出になるに違いない。じっと待とうじゃありませんか。

 それから5時間、待った待った、疲れた疲れた。

 ようやく乗り場にバスが入ってきた。

 係の人が運転手に話をつけてくれ、自転車は乗せられることに。やりぃ、これで浜松まで行ける〜。

 こうして定刻通りの16時40分、バスは東京駅を離れた。

 バスの中は結構暇だ。酔うから雑誌も読めないし、ウォークマン類も持ってきてないから音楽も聴けない。ので、寝るしかない。耳栓を耳に詰め、ぼーっと前の景色(座席は一番前でした)を見ている。

 すると、なんだか不思議な感覚になってきた。目から入る情報はいつもと同じなのに、ほとんど物音が聞こえないというこの状況が不思議に感じてきた。そしてなんだかとても落ち着く。

 そういう状態でボーッとしたまま、バスは浜松駅へと滑り込んでいった。

 時間は20時50分。まるまる4時間。結構長かった。

 さて、泊まる予定のカプセルホテルを探さねば。ターミナルは北口、ホテルは南口。重たいKLEIN MANTRA COMPを担いで駅の反対側へ。パッと見で見あたらなかったので、電話を入れてみる。

「現在おかけの電話番号は、使用されておりません」

 なぬ? 書き間違えたか?

 これ以上探すことは不可能。手近のホテルに入り込み、ロビーで情報収集。観光案内のパンフをもらい、そこに載っているホテル一覧から、目的のカプセルホテルを探すも見あたらず。こりゃ、つぶれた臭いな。しょうがないので、安い部屋順に電話をかけまくる。どこも満室で、やっと見つかったホテルは、何と北口…。

 泣く泣く、また自転車を担いで反対側へ。すでにもう全身汗まみれ。ぼたぼたぼたぼたと汗がしたたり落ちる。だーっ、なんだってこんなに重い!

 しゅなみさんから電話。

 飯食うなら前夜祭に来なさいという指示。チェックインの後に向かうことにする。

 到着したホテルは、内風呂無し、トイレ共同、冷蔵庫も無し、あるのはTVと電話とエアコンとお湯の入ったポットのみ。至ってシンプル。寝るだけ。まぁいいでしょう。こっちも寝るだけなんだから。

 荷物を置いて、前夜祭の飲み屋へ。お初のnassanさん、山永さんの奥様とご挨拶ののち、いろいろな話をして、食って飲んでヘロヘロで今日が終わったのでした。

当日「朝の散歩」

 翌朝。

 習慣で、どうしても6時過ぎに目が覚めてしまう。ちょっとまどろみつつ、昨晩の酒を抜くために、7時過ぎにホテルの前で自転車を組み付け、8時を過ぎた頃、観光案内を片手に、浜松城へ向かってみる。

浜松城
浜松城。城跡なのに城がある。レプリカっすか?

 10分もしないうちに到着。上がれるところまで自転車で上がり、城跡見学。軽く見回って、次は佐鳴湖へ行ってみることにする。慣れない道をキョロキョロしながら進む。なんだか道が違うような気がしてきたな。とにかく進んで、標識を確認しよう。

 しばらく進むと、標識が出た。道は合っているようだ。しかし、それにしても道はアップダウンが多く、しかもくねくねしていて走りにくい感じ。まぁ、運動目的なら楽しいのかもしれないが、今日は目的が違う。走り慣れていないであろう人もいるんだから、どうなるのかな…とちょっと不安。

 佐鳴湖到着。道がよくわからなくて、一回りは出来なさそう。とりあえずなんだか鳥がいたので撮影しようとしたら、シャッターを切る瞬間に飛び立たれてしまった。やるな。

佐鳴湖
佐鳴湖(パノラマ撮影)

 浜松駅へ戻る。まだ時間にはちょっと早い。しかも、朝食がまだ。ホテル隣のコンビニで弁当を買って、目の前のバス停のイスに座って食べる。バス待ちのおばさんに怪訝な顔で見られるが、気にしない。(笑) コンビニの前に停まっているKLEIN MANTRA COMPを見て、「今日でお別れか…」とか、ちょっとしんみり。

本番スタート

 チェックアウトを済まし、待ち合わせ場所へ。でもまだ誰もいない。どこかに誰かいないかと、駅周辺をうろうろ。すると、山永夫妻とnassanさんが道の反対側を走っているのを発見。おお、こりゃいい、隠し撮りしちゃおう。そう思って走りながらデジカメを取り出すと、いきなり歩道の角で停止してしまった。三人は、地下道へはいる階段の陰に隠れて様子が分からない。こちらも、こっちにある階段の影に隠れて様子を見ていたら、いきなり山永先生から電話が…。

山永先生「もしもし〜、今どこですか?」

自分「え?え? えーと、駅の近くですぅ」

 と、何とかごまかし、やり過ごした。なにやら、ちょっと遅れるとのこと。そのまま三人は来た道を引き返して消えてしまった。何かを取りに戻ったらしい。

 しょうがないので一人てろてろとまた待ち合わせ場所へ。誰かいる。一挙に向かうと見慣れぬ人。ということは、おだあさんに違いない。ということで、ご挨拶。しかし、自分の中で「この人はおだあさん」と決めつけてしまったので、「おだあさんですか?」と聞くことも、自己紹介をすることも無かったのは、まだ寝ぼけていたせいなのだろうか。

 続々と集合。私の荷物が多いので、しゅなみさんの車に移したいこと、山永先生たちの朝食がまだということもあって、一時それぞれの用をすますために解散。私はしゅなみさんと駐車場へ行き、荷物を置いて身軽な状態で再び待ち合わせ場所へ。そこには色とりどりのBROMPTONやパシフィックが。なかなかきれい。

折り畳み自転車勢揃い
BROMPTON、パシフィックなどなど、酒池肉林状態

 と、いうことで、いよいよサイクリングの始まり。しゅなみさん先導。しんがりは私。お世辞にも「良い道」とは言えない道を走り出す。

 ここでしゅなみさんのAMANDAに異変が。なんでかフロントブレーキのアーチがぐらぐらになっているらしい。みんなで寄ってたかって修理の後、廃線跡へ。

違いのわからない男

 廃線跡。ここを列車が通っていたのかと、疑ってしまうほどに小さなトンネル。脇に歴史などが記されており、そこを列車が通っていたことを裏付ける。

廃線跡のトンネル
廃線跡のトンネル

 ここからは快適な道を走る。一番後ろにいる私は、どこをどう走っているのかも把握することなく、どこかにたどり着いた。(笑) ここはなにやら布橋の公園とかいうらしい。よくわかりません。はい。ここで、nassanさんに、一通りKLEIN MANTRA COMPの説明をする。

 休憩の後、次は佐鳴湖へ。時々坂を上ったりする。前を行くかとっちさん夫妻が上り初めのところでBROMPTONを入れ替えている。一瞬「?」と思うも、より軽いギアが付いているBROMPTONを奥さんに渡しているのだとわかった。やさしいかとっちさんである。(;_;)

再び佐鳴湖。
再び佐鳴湖。

UK黄BROMPTON
UK黄BROMPTON

 佐鳴湖。

 ここで座談会兼、試乗会。UK BROMPTONとTW BROMPTONに乗り比べるが、やはり違いがわからない。それどころか、若干TWの方が良く感じる自分。BROMPTONオーナーからまるで珍しいものでも見るような目つきで見られていたのだろうが、そう感じるんだからしょうがない。(^_^;

 初めてのローバーAPB。オーナーの山永先生曰く、「(走りが)重いです」。確かに、ペダルを反対方向にくるっと回すと、1/4回転もしないうちに止まってしまう。ホイールは良く回るので、もしかしたらこの辺に原因が? そう思って走り出すも、あんまり重いという感じはしなかった。サスセッティングが私と違うせいか、「これがいわゆるシルキーフィール」というやつ? とちょっと混乱しつつあちこちウロウロ。しかしなんだかいいのだ、これが。自然なポジション、太いタイヤ、ストロークはないけれど、前後サス。車重も重いらしいけど、いや、これは結構いいんじゃないですか? 今回の一番のお気に入りとなった自転車だった。

 モールトンAPBは、廉価なもので20万円くらいで購入できる。ランドナー止めて、こいつにしてもいいかな? なんて大胆に考えてみたりする。

うなぎとの決別、そしてミソノイさん

 12時も周り、いい加減お昼にしましょうよ。ということで、浜松駅方面へ向かう。道すがらの洋食屋に転がり込んで、まるで用意されていたかのような個室に案内された。

 私はカレースパゲティ。と、私が注文を入れた時点でスパゲティは終了だとか。申し訳ない、皆さん。まぁまぁいけました。(^^;

カレースパゲティ。
カレースパゲティ。

 泡の出る麦のジュースなんかでのども潤し、あれやこれやと談笑して店を後に。次は、ミソノイサイクルを襲撃!

ミソノイサイクル
ミソノイサイクル

 到着。早速店内へ。するといきなり風変わりなハンドルを発見。形は、ブルホーンバーの先端を、内側にぐいっと曲げた感じ。その両端に、ノーマルレバーの先が前を向くような感じで取り付けられており、非常に面白いレイアウト。

 むくむくと物欲が。どこでも買えるものかと思って「これはオリジナルですか?」と聞くとそうだと言う。いかん、これを逃したら買えないじゃないか。ということで、物欲の勝利。でも、受け取ったハンドルはバーの先端がすぼまって先まで伸びており、要するにDHバーであることが判明。なんだこれ、SCOTTの製品じゃないか。オリジナルと言っていたのは、これを短くカットして使っているという所だけだったらしい。あぅ。でもいいか。面白そうだし。

 そんなことをしている間に、残りのメンツは2階で折り畳み自転車を物色していたらしい。店を後にした一行は、今日の最終地、砂丘へ向かうことにした。

ドナドナマントラ

 みんな車を止めている所がバラバラなので、現地集合に。私は自転車をnassanさんに渡す一大イベントがあるので、nassanさんにくっついて駐車場へ。ここで自転車を載せ、いざスタートというところで、山永夫妻がタイムオーバー。ここで引き上げることになってしまった。お別れを言い、こちらは砂丘へ。

さようならKLEIN MANTRA COMP
さようならKLEIN MANTRA COMP

 砂丘の駐車場では再び試乗会が。やっぱり、何度乗り比べても違いがわからない。いや、違いはわかるのだけど、優劣が感じられない。しかも、プリモコメットを履いたおだあさんのTW BROMPTONの走行感に、とうとうやられてしまった。ああ、BROMPTONを買うならTWにしてUK鼻を付けて、パニアバッグとプリモコメットで……という物欲が沸々と。

中田砂丘
砂丘前。

 そんな物欲はさておき、砂丘へゴー。砂丘と言うよりは、長い砂浜って感じ。こういうの有りですか? と思いつつ、ま、そんなことはどーでもいいわけで。

落日の時。
落日の時。

 陽が落ちかけてきたので、ここいらでお開きにしましょうか。

 駐車場で皆さんとお別れの後、私はしゅなみさんの86に乗って、浜松を後にしたのだった。

走行距離 46.41km
走行時間 3h36m
平均速度 12.89km/h
最高速度 41.2km/h

終わって…

 あっという間の二日間。楽しかったです。また、夏頃にでも集まりたいですね。次は信州なんて話も出てます。

 今回、ほとんどがBROMPTON。そういう集団で走るともう、目立つ目立つ。信号待ちの車からは「なんだあれ!?」という視線を浴びるし、道行く人は振り返っていくし、一番後ろで一人MTBの自分には居所がなかったですね。(苦笑) 見た目もお洒落だし、そのイメージから反して意外と良く走るしで、結構見直しました。もちろん、本格的スポーツサイクルにはかないませんが、そんなことは百も承知。BROMPTONにはBROMPTON独特の世界があるんだ。そしてその世界はなかなか楽しそうだな…ということはよくわかりました。


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Raleigh RSW Special (Primo comet 20inch 1.35 HE 37-406) : 1450mm

BROMPTON S2L (SCHWALBE KOJAK 16inch 1 1/4 WO 32-349) : 1280mm

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