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2000年10月07日(Sat)

[ツーレポ] 「天城越えと伊豆半島一周」with AMANDA 20inch Folding その1

相棒はAMANDA 20inch

はじめに。

 麦草が終わった翌日、ふと、今年は一回もテントを使っていないことを思い出し、「これはすぐにでも行かねばシーズンが終わってしまう!」と兼ねてから暖めていた計画を引っ張り出しました。

 場所は静岡県の天城峠。「天城越え」という響きがいいじゃないですか。標高は、手持ちの地図で588mと、それほど高くなく、何とかなるでしょう。

 出発は、三島駅。ここから国道136号線−414号線を使って天城を越え、下田へ。そのあとは、西へ回り、石廊崎、西伊豆、土肥などの海沿いを走って沼津まで出て、また三島の駅へ戻る…という予定です。

 今回は、AMANDAでテントを積載して峠を上れるかというテストも兼ねており、その結果は、今後のツーリングに役立てたいと思っています。

 今回のメンツは一人。この頃はずっとマスツーリングが多かったので、たまには一人で走ってみたいという思いもありました。ペースメーカーにポラールの心拍計。もうこれは手放せません。何せ峠というと無茶をする私。何かしら、走るペースを作ってくれる人やアイテムは必須のようです。

完調ではないスタート

 午前5時11分の新宿線に乗り、一路新宿へ。ここから小田急小田原線で小田原へ。そこから熱海−三島へと進む。この間、3時間ほどはずっと立ちっぱなし。泣きそうに疲れる。そして午前8時20分くらいにようやく到着。毎度のことながら、この輪行ですでに疲労困憊。

 駅の立ち食いそばで朝食。その後、自転車を組み立て、午前9時に走りだすも、いきなり道に迷う。なんとか136号線をみつけて、やっとスタートした気分。

 今回はどうも体調が良くない。悪いほどではないのだけど、完調ではなく、脚もなんだかややだるい感じ。AMANDAの不調も直っておらず、気分としては全然盛り上がりを見せない。すぐに「今回はやめようかな?」と思うも、天城峠まではそんなに距離もないし、なんとかなるだろうと先へ進んだ。

 国道はどこもつまらないけれど、ここも御多分にもれず。しかし、修善寺のあたりから次第に景観がよくなってきて、気持ちも上向き。やっぱりツーリングはこうでないと。

 午前10時、狩野川大橋を超える。川では鮎釣りをしている人がたくさん。少しだけ見ていたけど、結構釣れているみたい。

狩野川
狩野川

 のんびりと、山あいの国道をひた走る。今日は一人きりなので、自分のペースで自由に走れる。心拍計とニラメッコしつつ、トロトロ上っていく。

 午前11時40分、道の駅「天城越え」(ネーミングがベタベタだなぁ)に到着。とりあえず中に入ってみるけれど、自転車から降りることもなく通過。ここから先、美しい景色が続き、体調がどうのこうのということはすでに忘れる。

いよいよ天城越え

旧道を行きます。

 40km強ほど進んで、時間は午後12時、いよいよ旧道が見えてきた。アマンダでは初めてのダート。しかし、私は北海道の能取岬のダートを、レ・マイヨWで走ったこともある。そう、要はゆっくり行けば何だって大丈夫なのだ。(笑)

 そろりそろりと入ってみる。地面は固く締まっていて、なんとかなりそう。これくらいなら、ロードでも走れるかも? 10km/h以下の速度で進む。それなら、アマンダのプリモ・コメットでもちゃんと走れる。

旧天城トンネル

 30分弱の後、旧天城トンネルに到着。古い雰囲気を残した、なかなかすてきなトンネルだ。中の反響音を楽しみつ、ゆっくり進む。中は当然真っ暗なので、バッテリーライトを点けていく。

旧天城トンネルの中から

 出たところで、昼を過ぎたこともあり、ここでお弁当。メニューは、コンビニで買ったおにぎり。そして、コンロで沸かしたコーヒー。どちらも極上の味。いやぁ、これがあるから峠は止められません。

 しばし休憩の後、再び走りだす。ここからは下り。上り以上に気を使う。上りと全く変わらない速度でしか進めない。しかも、下りはなんだか砂利が多いような気がするぞ。途中でブレーキを握る手が疲れてしまったので、止まって休憩。上りで脚が疲れて止まるのは何度もあるけれど、こんなのは初めてだ。

下り途中

 しばしの下りの後、国道に戻り、下田へ向かって進む。

 ループ橋が見えてきた。自転車でここを通るのは初めて。暴れまくるAMANDAを何とかなだめ、下りを堪能する。楽しい〜。

またもやルートミス

 しばらく進むと、谷津というところについた。時間は午後2時。海が見える。おおお、海だぁぁぁ。後はこいつを左に見て進めば、道は間違えようがない。いや、しかし、実はここで既に私は道を間違えていた。ずっと国道414号線を進むつもりが、いつの間にか県道14号へ入ってしまっていたのだった。それは後になってから気付いたのだけど、あまりちゃんと地図を見ていなかったので気づくはずも無し。ここだけは唯一の誤算。まぁでも、奇麗な海が見られたのでよしとしよう。

少し上ったところから
少し上ったところから

 午後2時40分、白浜。白浜なんて、20代の頃に来たっきりだ。ここはビーチバレー発祥の地らしい。サーファーとカップルしか見あたらない。

白浜(パノラマ撮影)
白浜(パノラマ撮影)

 下田到着。まだまだ進む。そして石廊崎に午後4時到着。まだ進める。しかしこの辺りから、アップダウンの勾配が激しくなり、9%なんてのが遠慮なく出てくる。ひぃひぃ言いつつ上り、だーっと下り、そしてまた上る。もしかして、上りの距離だけを見たら、麦草峠よりも長いんじゃないだろうか? そう思い始めるくらいに脚にきている。

本日最後の一枚
本日最後の一枚

頼みの綱のキャンプ場

 午後5時半、日は沈んだ。暗くなった国道を、無心で走り続ける。進まなくちゃいけない。こんな所じゃ野宿もしにくい。それに汗で体もベトベト。温泉街に入るまでは、音を上げられない。

 ひたすらひたすら、上っては下り、そしてまた上って…。だーっ! いい加減にしろー! とぐちぐち言いながらペダルを踏む。

 そしてやっと雲見温泉街へたどり着いた。ここにはオートキャンプ場があるのだ。管理人室にて話をしてみると、今日はもういっぱいと言う。自転車の客が一人すら入れないような所でもあるまいに、それでも断るとは、ここはすでにダメダメ。無理を言わずにすぐにそこを後にした。だからオートキャンプ場は嫌いなんだ。

 というより、基本的にオートキャンプというのは、普通の宿と同じで、予約が原則。私がやるように、旅の途中にふらりと寄るのはすでにルール違反。私が悪いんだからしょうがない。

 こういう現状を見ると、ほとほと日本は旅がしづらいなぁと思う。

 さてどうしよう。とりあえず、温泉に入ろう。それしかない。ということで、近くの温泉宿「番上屋」((0558)45-0244)に飛び込んだ。ここはなんだろう、お湯が目にしみるぞ。のぼせる程に暖まり、休憩所のロビーでビールをぐいーっとね。うひゃほう!

 宿の人がミカンをくれた。ごちそうさま、おいしかったです。

 さて、どこで寝ようか。今回はテントを使って寝たい。しかし、それはもう不可能だ。野宿はもちろん構わないのだけど、今からそういう場所を探すほどの体力はすでに無し。しかし宿に泊まるのもなんかなぁと思う。

 考え込んでいると、ふとあることを思い出した。そういえば、ここの手前にバス停があったな。しかも屋根の付いた。

 思い付いたが吉日。行くしかない。とりあえず屋根があれば夜露もしのげるし、出発は早朝なんだから、大丈夫だろう。ということで行ってみる。先客は無し。

 中にはイスが三つ。これを足、腰、頭の三カ所が乗るように上手く広げて横になってみる。おお、上等上等、しっかり眠れるじゃないか。さらに中にAMANDAも乗り入れ、今夜の宿の出来上がり。

 ううむ、こういう現状を見ると、実は日本は旅天国なのか?(笑)

 午後9時ころ、意識を失うようにして就寝。

走行距離 122.04km
走行時間 7h39m
平均速度 15.9km/h
最高速度 49.8km/h


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STRiDA LT (Primo Comet 16inch 1.35 HE 37-305) : 未計測

Raleigh RSW Special (Primo comet 20inch 1.35 HE 37-406) : 1450mm

BROMPTON S2L (SCHWALBE KOJAK 16inch 1 1/4 WO 32-349) : 1280mm

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