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1999年06月30日(Wed) 曇り 移動したら 晴れ

[ツーレポ] 北海道ツーリング 16日目 太陽を目指して!

 午前5時起床。今日こそは太陽を拝むぞ! ということで7時15分出発。今日は濤沸湖のキャンプ場を目指す! およそ80km。

 羅臼のキャンプ場を出ると、すでに知床峠は始まっている。いきなり上る。徹底的に上る。およそ12kmこれが続く。ただ、摩周湖の時よりは傾斜がゆるいのか、なんとか自転車に乗ったままで上っていられる。もしかしたら坂に強くなった?(^^; まさかね。

知床横断道路、上り始め。
知床横断道路、上り始め。これで傾斜の度合いが通じるかな?

 1合目付近で、キャンプ場で一緒だった人がバイクで追いついてきた。ちょうど押しに入っていた時だったので「なんだ、もう押しているのかぁ?」なんて言われてしまう。ふぅ、しょうがない、また乗るか。

 こんな感じで2合目3合目と上っていく。とはいえ所々楽になるところもあって、結構上りそのものを楽しめていた。きつ過ぎず、ゆる過ぎず。この峠は自分に合っているのかもしれない。今度は自分のロードで再挑戦してみたいな…。なんてことを考える。 とはいえ、楽なわけじゃない。キツイところは徹底的にキツイ。苦しくなってくると人間、変なことが頭に思い浮かぶようで、「ああ、そういえばロバートデニ郎はどうしてるのかな…」なんてふと思ったりして、で、そんなことを考えている自分におかしくなったりする。ちなみにロバートデニ郎とは、ウッちゃんナンちゃんのTV番組でウッちゃんが演じていたキャラクター。ロバートデニーロがモデルなのかもしれないけど、全然似てなかったな。(^^;

 ふと、目の前に何かが動いた。一瞬驚く。なんと鹿だ。目が合う。静かに逸らしつつ、そっとデジカメを取り出して撮影。動物園よりも迫力あり。

目の前に鹿が…。
目の前に鹿が…。

 ひぃひぃ言いつつ、時々楽しみつつ、長く続く坂を、キッと上をにらみつけてひたすらペダルを踏み続ける。なんでこんなことをしてるんだろう。またそんなことを考える。すでに1時間以上が過ぎた頃、ふと雲が切れた。久しぶりに見る日差しだ! 太陽だ! ひゃ〜、これだよ、これを見るために上ってきたんじゃないか! 先ほどから吹き出し続けている汗が、またどっと増える。あごの先から汗がぼたぼた滴り落ちる。暑い。そのくせ、吐く息は白く凍る。気温だけは低い。でも暑い。かぶっていた帽子はすでにぐっしょり汗で濡れている。

 目の先に見える山腹に車が走っているのを見つけては気が遠くなる。「あ、あそこまで上るのか…」もちろん、それが終わりじゃない。サイクルメーターの距離を確認する。まだまだ先は長い。水を飲み、補給食を口にし、頭の中はすでに今日の宿で横になってのんびりしている自分を思い浮かべている。

7合目。雪もしっかり残ってます。
7合目。雪もしっかり残ってます。

 突然、目の前に大きな山がそびえ立った。うひゃ〜、羅臼岳だぁ。 この道には信号機が一つだけある。交差点ではなく、工事用のなのだが、それを越えてしばらく進むとやっと峠の頂上にたどりついた。時間を見ると9時17分。まるまる2時間かかった。

 やった…。やったぁ!

知床峠頂上。
知床峠頂上。

 疲労と興奮で全身がガクガクしてくる。しばらく羅臼岳の絶景を堪能し、さぁ、次は下りだ!

 下りはもう言うまでもなく速い。徹底的に速い。しかも宇登呂側の坂は直線が多い。速度もガンガン上がる。あっという間に下りきってしまった。上りの苦労などどこ吹く風だ。

 ここから海岸線。太陽も照りつけ、最高の気分。オシンコシンの滝がある。なんだかどこかの漫才コンビみたいな名前だ。まぁいいか。 とにかく久しぶりの太陽、そして海。気持ちがいい! 滝よりこっちのほうがいいや。

久しぶりの青空。 オシンコシンの滝。
久しぶりの青空と、オシンコシンの滝。

 ところが斜里に入るあたりから風が強くなってきた。速度が全然上がらない。時間は12時になろうとしている。右手にキャンプ場が見えてきた。でもまだ時間も早いのでここは通過。目的は濤沸湖だし。

 地図を見て貰うとわかると思うのだけど、斜里町を横切る334号線は一直線。向かい風に行く手を阻まれて、なんだか坂よりキツイ気がする。途中のコンビニで買い出しをして、午後2時過ぎに浜小清水へ到着。ふー、やっと着いたか。 ……キャンプ場へ行くが、ひっそりとしている。ま、まさか。急いでガイドブックを取り出す。開始は7月5日から…。がーん! そんなことまでチェックしてないー!(^^; でもまぁいいや、厚内のキャンプ場だってそうだったんだから、水さえ使えれば…。がーん! 水道が使えなくされているー!(^^; ダメじゃん!

 万事休す? どうしようもない。先へ行くしかないのだ。行こう! 網走へ!

 ここから先の記憶は、ほとんどない。気がつけば網走に着いていた。

気が付けば網走駅。
気が付けば網走駅。

 今日たどりついたキャンプ場は「呼人(よびと)浦キャンプ場」。目の前が網走湖で、景観は最高。あ〜、こっちの方がいいじゃん。結果良ければすべて良し。ここもタダだし。(^^)

呼人浦キャンプ場。いい眺めでしょ?
呼人浦キャンプ場。いい眺めでしょ?

 テントを設営し、すぐに1km先の「網走湖畔温泉」へ駆け込む。ここは旅館なのだけど、入浴だけも可能なのだ。でも、旅館のお風呂だからそんなに大きいわけじゃない。しかも500円。はぅ。でも一応温泉です。

 風呂から上がる。脱衣場で徹底的に脱力状態。今日はもう、徹底的に疲れた。あの峠があったところへ持ってきて、さらに110kmも走ったのだから…。明日は移動せずに網走観光にしよう。そうだ、そうに決まった。 帰る前に久しぶりに体重を計ってみる。げ、4kgも減ってる。(^^; たかだか2週間そこいらでこんなに減るか? その割りにはかなり食ってるんだけど…。まぁでもひ弱に痩せているわけじゃないから問題ないだろう。うん。

 ロビー。旅館の旦那と話が弾んでしまった。私がいろいろと苦労をしている(とは私自身はまったく思っていないが)と思ってか、いろいろと優しくしてくれて、「明日は天気が悪いから、どうしようもなくなったらここへ来なさい。素泊まり2,000円で泊めてあげるから」と言ってくれた。今時、素泊まり2,000円の旅館なんて…。ありがたい話だ。明日もまたお風呂に入りに来ますと言って、テントへ戻った。

 洗濯と、飯を炊いていると、なんだか見知った人がいる。なんと、開陽台で一緒だった夫婦ライダーや、他のライダー達がいるじゃないか。しかも、昨日まで羅臼で一緒だった車の人もいる。偶然の再会に驚きつつ喜びつつ、挨拶を交わした。

 天気予報。ががーん、明日は雨ー!?(;_;) ま、まぁいいか。明日もまた休養日だい! えいちくしょう。(;_;) と、いうことで午後9時就寝。死んだように眠っていたと思いねぇ。

走行距離 113.8km
実走行時間 7h8m
平均速度 15.9km/h
最高速度 74.5km/h(おぃおぃおぃ(^^;)
積算距離 1134.6km


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BROMPTON S2L (SCHWALBE KOJAK 16inch 1 1/4 WO 32-349) : 1280mm

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